就職活動で自己分析をするためのTIPS

就職活動をすると「自己分析」という言葉がよく出てくるのですが、
具体的に何をどうすることを指すのか、あまり意味がよくわかりません。わかるようでわかりません。
ただ何を考えるにしても、思考するときに大事なのは「フレームワーク」なので、
そこを意識すればいいのではないかなと思います。


基本的にどのようなものがいいかということは「思想」の問題なので、
お金を払ってまで「自己分析」のやり方を習ったり、
お金をとって「自己分析」のやり方を教えたりするようなものではないと僕は思っています。
(というかそんなことできないと思う)
でも、きっと違う考え方の人もいるので、なんとも言えない。他人の宗教を批判しようがない。


なので、僕のやり方を書いておきます。
これが万人にあうかどうかはわかりませんが、ひとつの例として。
別に就職だけじゃなくても、物件探しとか、自分の考えを整理するのに役立つかなと思います。

とりあえず「求めるもの」「求めないもの」なんでもいいので書き出す

まずは書くことです。考えても答えはでてきません。
とりあえず書く。それだけです。
仕事なら、こんな仕事ならいいな、こんな仕事やだななどいろいろあると思うので、
それをぜんぶ書き出してください。もし、少ないなと思ったら、もう少し書き出してください。
基本的には、量が多ければ多いほど、内容が細かければ細かいほど、よいです。
サンプルが少なければ、結果にバイアスがかかったり、事実と違う分析結果になるのは当たり前です。
自分のことなので、自分が満足できるまで書いてください。目安とか知りません。
基本的にはGTDと同じ考え方だと思ってください。

「できること」「できないこと」「やりたいこと」「やりたくないこと」に分類する

書き出した内容を分類して、整理します。
僕は、上記のように「4象限」に分類することが多いです。
基本的に1軸だけで分類するのはやめた方がいいと思います。
まったく救いようのない結果になることがありますし、偏ったものになりがちです。


ここで一番重要なのは「できること」で「やりたいこと」です。
ここに分類されたものは、元々好きなことである可能性が高いです。


逆に「できないこと」で「やりたいこと」は、一度見直した方がいいことです。
なんで「やりたい」と思っているのに「できない」んだろうと考えた方がよいでしょう。
それはいつか「できること」になるんでしょうか。
「できること」にするためにいま、何か努力しているような具体的事実はあるんでしょうか。


それとおんなじで「やりたくないこと」で「できること」には何かあるかもしれません。
なんで「やりたくない」と思っているのに「できる」んだろう。
それが「できること」になった背景には何かあるんじゃないでしょうか。


「できないこと」で「やりたいこと」は夢としてはよいのですが、武器にはなりえません。
自分の武器になるものを、まず自分の「できること」の中から考えるべきです。
目標にするとしたら「できないこと」で「やりたいこと」の中から見つかるかもしれないですね。


とりあえず、この二つのステップをきちんとやれば何かしら形になります。
自分の武器になるものも見つかるし、目標とすべきものも見つかります。


「できないこと」を「できること」にしたいのか、
それとも「できること」をもっと「できること」に進化させていきたいのか、
それは人それぞれだと思うので、自分でいいように考えたらいいと思います。


ただ、いま「できないこと」を「やりたい」と言っても、現状の自分の武器にはなりえない。
なぜそれが今、「やりたいこと」なのに「できないこと」なのかを考えなくてはいけない。
「やりたいこと」が「できること」になるために付き合っているような余裕はないかもしれない。


「やりたいこと」をなぜやっていないのか。多分、そこに大きな問題はあります。
個人的には、「やりたいこと」で「できないこと」は仕事じゃなくてもとりあえず始めればいいことであって、
それが「やりたい」けど「できない」理由は、環境というよりは、あなたの意思にあります。

「ぜったいに譲れないもの」を決める

書き出した中に自分が絶対に譲れないものを決めてください。
それがきっとあなたを示すものになります。
それを譲ってしまうときは、あなたが妥協している時か、あなたがあなたの仕事ではない仕事をするときです。


ぜったいに譲れないものはなんでもいいと思います。
自分で自分のことをわかりやすくするためにも自分の絶対に譲れないことを決めてください。

そんなものがこの世にあるかどうかを確かめる

いろいろな条件を出したら、実際にこの世にそんなものが存在するかどうか確かめてください。
それがこの世で非常に稀なものだとしたら、あなたがそれを得ることも稀です。
この世になかったら考え直した方がいいかもしれません。
ただ、それが絶対に譲れないことなのであれば、どうやったらできるのかを考えてもいいかもしれません。
そうやって世界を変えてきた人たちがいます。


ただ、そのような人たちがどれだけ稀なのかも考えた方がいいですね。
もし妥協してもいいことがあるのなら、妥協してもいいと思います。妥協してもいいんだから。
ただ、どうしても譲れないことなら、譲るべきではないでしょう。譲れないんだから。

君たちの時間は限られている。
だから自分以外の他の誰かの人生を生きて無駄にする暇なんかない。
ドグマという罠に、絡め取られてはいけない。
それは他の人たちの考え方が生んだ結果とともに生きていくということだからね。
その他大勢の意見の雑音に自分の内なる声、心、直感を掻き消されないことです。
自分の内なる声、心、直感というのは、どうしたわけか君が本当になりたいことが何か、
もうとっくの昔に知っているんだ。
だからそれ以外のことは全て、二の次でいい。


スティーブ・ジョブズ


やることは、

  1. 自分の中にある要素を羅列し
  2. 整理・分類を行い
  3. 優先順位を決め
  4. 実例を探す

ということだけです。


このやり方は、物件を探すときにも役立つので、やっておいて損はないかなと思います。
基本的には「検索」と何も変わらないと思っています。どこをどう探すかの違いだけで。