「ソーシャル・ネットワーク」を見てきた

試写会というものに行ってきました。DSです。

http://www.socialnetwork-movie.jp/


感想としては、面白かったです。
WEB業界で働いているということを抜きにしても面白かった。


僕は、フェイスブックがデザインやUI的にあまり好きではないのですが、
まあ、そうなんだろうなと。つまり、つくった人の感性の部分が大きいんだろうなと思いました。


きっと彼はコンピューターの知識はものすごいし、天才なんだろうと。
でも、著作権やビジネス、デザイン、そういうものの天才ではない。
ただ、それを越えて、大きく広がったのがフェイスブック


この映画のどこからがフィクションで、どこからがノンフィクションなのかわかりませんが、
訴訟で和解し、賠償金を支払っているという点からある程度の事実は物語のなかにあるのだろうと。


なんていうか、すごく主人公が子供じみてる部分もあるのだけど、
自分のやりたいようににやりたいのも、自分のものを手放したくないというのもわかる。子供だから。
自分だけのものにしておきたいし、自分を傷つけた相手には復讐だってしたい。子供だから。
そういう「幼さ」がもたらす純度の高さみたいなものが、フェイスブックの凄みや強さなんだろうな。


だから、東南アジアでフェイスブックが流行っているということはすごくよくわかります。
多分、そういう純度を、つまり「オタク」の純度をアートに持っていったのが村上隆だし、
それをSNSに持っていったのが、マーク・ザッカーバーグなんだろうな。
その「純度」によって人は傷ついていくし、彼自身も傷ついているように見える。


映画では、友達がつながるSNSをつくって巨万の富を得た主人公には、友達が一人もいないというところに、
なんだか得も知れぬ寂しさと、その富を得るために支払った代償みたいなものを考えさせられました。
まあ、億万長者なんで痛くも痒くもないのかもしんないけどね。