右脳が残った

最後の読み込み-54

僕は双子だった
僕は良く似てた
僕はまるで一人みたいだった
「兄とか弟だなんてただの記号だよ」と僕は言った
「僕が右脳」「僕が左脳」僕は笑った
ある日僕が死んで
僕に右脳が残った


〜マイティ・ロック著「双子の奇妙な夢の話」(未刊)より〜