マイティ・ロック

実質無料

時の流れによって27歳が37歳になり2万円のものが4万円になった〜マイティ・ロック著『実質無料と複利の概念』(未刊)より〜

新しいスニーカーおろした

もちろんスニーカーにも質量保存の法則が適用され、購入した分だけ増加するのだが、足は1ペアしかないうえにスニーカーは長持ちするのに加えて、スニーカーはどんどん復刻されてしまうのでスニーカーは増加の一途をたどり、人類はいつからか「スニーカーを箱…

最近見た夢

ここがどこか僕は知らない僕の知らないどこか僕はなぜかタバコが吸いたくなるタバコ屋を探すけどどこにもない自販機もないふと気づいたら それは夢で僕は胸ポケットにあったソフトパックからタバコを1本取り出して君が寝てるのを眺めながら 火をつけた〜マイ…

次回予告

もはや50%オフでないと見向きもされないケネディ。常態化した値引きは「悪」であった。つまり、値引きとは「糖質」だったのだ。〜マイティ・ロック著「筋肉質の企業努力」(未刊)より〜

祈りにも似たもの

雪よ、降れ 交通機関よ、乱れろ 〜マイティ・ロック著『会社を休むための10の理由』(未刊)より〜

焼きそばにおける機会費用

大抵の中華料理店の焼きそばには「硬麺」と「柔麺」があり、どちらか一方を頼んだとき、頼まなかったもう一方にすればよかったのでは?と思うことがある。それが「機会費用」である。 〜マイティ・ロック著「ナノ経済学入門」(未刊)より

終わりのはじまり

えるしっているか 夏にはまえがみしかない 〜マイティ・ロック著「夏の自由研究ノート」(未刊)より〜

スペシャルカレー

カレーが正義なのではない。正義がカレーの側にあるのだ。 〜マイティ・ロック著「正義論」(未刊)より〜

刺身盛り合わせ

和民より刺身盛り合わせがもたらされ、神がそこに光を加えられた 〜マイティ・ロック著 「『本当によき和民だけが石を投げなさい』とイエスは言われた」(未刊)より〜

焼肉へのあこがれ

願ったら焼肉になった 〜マイティ・ロック著「世界の願い」(未刊)より〜

なにしたっていいんだけど

なにしたっていいんだけど 暑いし喉渇くし足も痛い なにしたっていいんだけど 声も枯れた そんなわけで とりあえず麦茶飲むぜ 〜マイティ・ロック著「夏は暑い」(未刊)より〜

君の夢見て眠れなくなってんの、今

春がきたって

春がきたって 誰が言ってまわるのかしら 誰も何も言わないのに 誰もが春の支度をするの 春がきたって 誰がふれてまわるのかしら 誰も何もふれないのに 誰もが気づいたら春 (マイティ・ロック著「春一番は吹かなかった」(未刊)より)

呼吸を止める

呼吸を止める ただ手を動かす 水を蹴る そうして そのためだけの機械になっても 25mプールより先には行けない どうしても息を吸いたくなったら 水の中から出せばいい プールの中から出ればいい 〜マイティ・ロック著「水槽と小鳥」(未刊より)〜

帰途

言葉なんかおぼえるんじゃなかった 言葉のない世界 意味が意味にならない世界に生きてたら どんなによかったか あなたが美しい言葉に復讐されても そいつは ぼくとは無関係だ きみが静かな意味に血を流したところで そいつも無関係だ あなたのやさしい眼のな…

マザー牧場

牛は ツノとツノをぶつけて遊ぶ 僕らは それを眺めている 〜マイティ・ロック著「動物という産業」(未刊)より〜 そんなに見つめられると どこにも行けなくなる 〜マイティ・ロック著「牧羊犬の手わざ」(未刊)より〜

ARPUの憂鬱

そして最後に課金だけが残った 〜マイティロック著「A/Bテストの彼方」(未刊)より〜

持ってる

すき焼きは持ってる 何かを持ってる 何なのかは知らない すき焼きは持ってる グローバルクラスの 何かを持ってる 〜マイティ・ロック著「卵は最大三個まで」(未刊)より〜

メモ

おたがいを知って八年目に (よく知っていたと言っていい) 急に愛情がなくなった ほかの人たちが帽子かステッキをなくすように ふたりは悲しく思い 陽気にだましあった 何ごともなかったように キッスをしてみた そして顔を見あわせ 途方にくれた すると し…

天気がいいから

天気がいいから 凧揚げでもしたいな なんて話してる間に 今年が終わる 凧揚げなんて しないうちに ああ 冬だなー 〜マイティ・ロック著「正しい冬の見つけ方」(未刊)より〜

ただの妄想

この街では 風が結晶化する 〜マイティ・ロック著「成田のとなりのシリコンバレー」(未刊)より〜

卵の高いやつ

卵の高いやつ買った 高かった 2倍くらいした ご飯にかけた うまかった 今度も高いのにしようと思った 〜マイティ・ロック著「卵の選び方」(未刊)より〜

僕に必要なのは机だった

僕が煙草を吸いながら考えていたことは、この部屋に足りないものは机なのではないかということだった。それに思い至ると、机以外の何物でもないように思えてきた。僕に必要なのは机だった。それだけのこと。そう思えた。 特に何をするでもなく、日々を擦り減…

買い物にも才能がいる

靴を買うのは誰にでもできるけど 靴を見つけるのはとても難しい ぴったりの ぴったりの靴を 〜マイティ・ロック著「僕は買い物ができない」(未刊)より〜

ホットケーキ

ミックス2カップ 牛乳1カップ 卵を1つ よくかき混ぜる 弱火でごく薄く油 フライパンに濡れ布巾を当てて温度を下げる ふつふつしてくる ひっくり返す ふっくらしてくる バターを取り出す 皿にのせる バターを切ってのせる あったらいいのがメープルシロップそ…

一本当たり

この世に 間違いなく きちんと 「当たり」があるってことは とんでもなく素晴らしいことだ 〜マイティ・ロック著「正しいホームランバーの食べ方」(未刊)より〜

最近

最近、うどんばかり食べているかなとおもいきや、 そんなこともないなと写真を見て思ったのだけど、 そういえば、うどんばかり食べ過ぎて うどんの写真を撮ることに飽きたのだった 〜マイティ・ロック著「うどんは白い、蕎麦も白い」(未刊)より〜

目を閉じる

目を閉じる 雨が聞こえる 扇風機が鳴る 冷蔵庫がいる 僕は機械と一緒に暮らしている 〜マイティ・ロック著「夜の寝息」(未刊)より〜

海が少なくなってきてる

もうじき8月で お盆も過ぎれば 海月が出るので 今年の海は残り少ない 〜マイティ・ロック著「正しい海の楽しみ方」(未刊)より〜

右脳が残った

僕は双子だった 僕は良く似てた 僕はまるで一人みたいだった 「兄とか弟だなんてただの記号だよ」と僕は言った 「僕が右脳」「僕が左脳」僕は笑った ある日僕が死んで 僕に右脳が残った 〜マイティ・ロック著「双子の奇妙な夢の話」(未刊)より〜